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Two63(トゥーろくじゅうさん)

​一章ごとに違う装丁、仕掛けを込めて、次を読むのが楽しくなる本に。

ウィリアム・サローヤンの著作 『パパ・ユーア クレイジー』の装丁。 六三章の短文で構成されているこの小説は、 簡潔な言葉で綴られながらも深い意味が込められている、 滋味溢れる小説です。 現在は文庫版での流通が一般的で、 それではこの小説の良さが伝わりにくいのではないかと考えました。 よりこの小説を楽しむため、 また、私が抱いている 「本とは形態なのか、それとも内容なのか」という疑問を追究したく思い、 本を章ごとに分割し、 装丁に特徴を持たせた日本語版と、基本的な構造の英語版を 各六三冊装丁しました。 密かに「これが一章ごとに届いたら素敵じゃないか」と考え、 郵送のための封筒も作成しました。

2014年度多摩美術大学卒業制作優秀作品

Jan.2014

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